エアコンの効きが悪いときはココをチェック!原因別で解決策を解説

久々にエアコンの電源を入れたら効きが悪い…なんてことよく聞きますよね。

専門的な知識がない方だと、何をどうすればいいかわからなくなってしまうことも少なくありません。

しかし「ひょっとして故障!?」と焦る前にチェックしてほしいポイントがあるのです。

これらのポイントをチェックしていけば「何故エアコンが効かないのか?」から「どうすればエアコンの効きがよくなるのか?」まで、把握できると思います。

初めに、エアコンの効きが悪くなってしまう原因は大きく分けて4つです。

  • フィルターにホコリが溜まっている
  • 冷媒ガスの漏れ
  • 室外機が放熱していない
  • エアコンのスペックが部屋に見合っていない

以上を軸に、エアコンの効きを悪くするありがちな原因や、それに対する解決方法について、この記事で解説していきます。

目次

【原因①】フィルターにホコリが溜まっている

エアコンの効きが悪い際にはまずエアコンの内部、特にフィルター部分にホコリか溜まっていることを疑いましょう。

エアコンは稼働している間、ずっと部屋の空気を取り込み吹き出しています。

その時にできる風の通り道の出入り口へ取り付けられているのがフィルターです。

このフィルターが汚れてくるとうまく部屋に空気を送れなくなるので、エアコンの効き目が落ちます。

エアコンの効きにフィルターが関わる理由

何故フィルターが汚れるとエアコンの効きが悪くなるのでしょうか?

その理由はエアコンの仕組みを知るとわかってきます。

簡単解説!エアコンの仕組み

エアコンがどのようにして室温をコントロールしているか改めて簡単に解説していきましょう。

エアコンは室内外の熱を取り込んだり放出したりして室温を調節しています。

冷房運転時は室内機が取り込んだ部屋の空気から熱を奪い冷風にして部屋へと戻します。逆に暖房運転時は取り込んだ部屋の空気へ熱を放出し温風にして部屋に戻すのです。

これを可能にしているのが熱交換器と呼ばれる部品です。熱交換器は室内機と室外機の各々に取り付けられています。

熱交換器が室内外から取りこみ放出する熱を運ぶのが冷媒と呼ばれる物質です。

冷媒はエアコンの室内機と室外機をつなぐパイプに充填されており、コンプレッサー(圧縮機)によって圧縮されると温まり膨張させると冷たくなります。

エアコンはこの性質を利用し冷媒に熱を運ばせるのです。

フィルターの役割

先述の通り室内機が取り込んだ空気は吹き出し口へ吐き出されます。

この際にエアコンの内部へホコリが入り込まないように取り付けられているのがフィルターです。

もともとホコリをキャッチするために設置されている部品なのでよくホコリが溜まります。

溜まったホコリを放置したままエアコンを稼働するとフィルターが目詰まりなどを起こしエアコンの効きが悪くなってしまうのです。

フィルターはエアコンに取り付けられた化粧カバーのすぐ下に設置されています。

取り外しも簡単であることが多いので定期的に清掃するのがいいでしょう。

フィルターにホコリが溜まっている場合の対策

フィルターの清掃を全く行っていない方、または久々にエアコンを久々に使おうとしている方はまずフィルターの掃除を行うことをおすすめします。

フィルターに溜まったホコリの対策には以下の通りです。

自分で掃除する

フィルターにホコリが溜まっているのであれば1回、自分で掃除してみましょう。

ご自身でエアコンのフィルターを掃除する方法は以下の通りです。

STEP
エアコンの電源を完全に切る

コンセントを抜くか、ブレーカーを落としてから作業をしましょう。

STEP
フロントにある化粧カバーを取り外す
STEP
フィルターを取り外す

ダストボックスがある場合は一緒に取り外します。

STEP
表面のホコリを掃除機で吸い取る

ダストボックスのゴミも一緒に捨てましょう。

STEP
フィルターを水洗いする

シャワーなどぬるま湯で汚れを洗い流しましょう。

汚れがひどい場合は薄めた弱アルカリ洗剤につけてブラシなどで優しく擦り洗いをします。

STEP
綺麗なタオルで拭いて陰干しする

完全に乾いてから本体へ戻しましょう。

ダストボックスも取り出した場合は忘れず一緒に戻します。

フィルターの自動お掃除機能が搭載されていないエアコンは2週間ごとを目安にフィルターを洗うことをおすすめします。

またフィルターの自動お掃除機能が搭載されているエアコンでも、全く掃除が必要ない機種は実をいうと少ないのです。

詳しくは後述の「フィルターの自動お掃除機能について」で解説いたします。

プロに掃除を依頼する

フィルターの汚れ具合によってはプロに清掃を依頼した方がいいケースもあります。

またエアコンのフィルターを自分で掃除しても「一向に室温が変わらない…効き目が変わらない!」場合も同じです。

プロでなければ掃除できないエアコンの内部に汚れが残っている可能性があります。

1度、エアコンのプロに分解洗浄してもらいましょう。

プロの行うエアコン洗浄はいくらぐらいなのか相場を見ていきましょう。

壁掛け形エアコン1台8,000~10,000円
天井埋め込みエアコン1台18,000~26,000円
エアコン洗浄の相場

自動お掃除機能付きのエアコンの場合は5,000~6,500円ほど高くなります。

相場より安くしたい場合は10~4月の閑散期を狙うと良いですよ。

またプロに清掃を依頼すると以下のようなメリットがあります。

プロによるエアコン洗浄のメリット
  • 自分ではできない箇所まで洗浄が可能
  • 嫌なニオイが消える
  • エアコンの長寿化が可能
  • アレルゲンも除去できる

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フィルターの自動お掃除機能について

先に解説した通りエアコンは、フィルターの自動お掃除機能があったとしても、全く掃除が必要ない訳ではありません。

これはどういうことなのか説明していきましょう。

まず、フィルターの自動お掃除機能はあくまでフィルターを自動できれいにする機能です。

エアコンの内部を全てキレイにする機能ではないのです。

なのでフィルター以外の部品は定期的にクリーニングする必要があります。

またフィルターの自動お掃除機能が搭載されているエアコンは通常のエアコンと比較して密閉度が高くカビが繁殖しやすい傾向にあります。

「フィルターの自動お掃除機能があるから安心!」と油断していて室内機本体をカビだらけにしてしまった…という話もよく耳にします。

さらにフィルターの自動お掃除機能が搭載されているエアコンは、自分で掃除を行うことが構造上かなり難しい機種が多いです。

エアコンは精密機械なので下手に触ると故障してしまいます。

フィルターの自動お掃除機能が搭載されているエアコンはプロに清掃を依頼しましょう。

【原因②】冷媒ガスの漏れ

冷媒ガスの漏れもエアコンの効き目を落とします。

まず冷媒ガスが漏れていないかどうかセルフチェックしてみましょう。

冷媒ガスが漏れるとエアコン本体の熱交換器や室外機から出ている細い方のパイプに霜が付きます。

また室内機の上部にある吸い込み口に取り込まれる空気が、下部にある吹き出し口から放出される空気と全く差が無い場合も冷媒ガス漏れが起こっている可能性が高いです。

これらに該当したら後述の「冷媒ガスが漏れている場合の対策」をすぐに実行してください。

また自分で判断できなかった方、これから冷媒ガス漏れを防ぎたい方はこのセクションを一読して対処や対策を考えましょう。

もう少し詳しく、冷媒ガスとは?

エアコンの冷媒ガスの働き

エアコンの冷媒ガスは熱を運ぶ物質であると先にお伝えしました。

ここでは冷媒ガスについてもう少し掘り下げてみましょう。

冷媒ガスはエアコン内部の冷媒管や熱交換器の中に封入されています。

エアコンはこの冷媒ガスをコンプレッサーにより圧縮させたり膨張させたりして熱を運ぶのです。

冷媒は圧縮すると液体に変化し膨張させると気体になります。

その際に生じる凝縮熱や気化熱を利用しエアコンは室温をコントロールするのです。

この冷媒ガスが減ると室外機と室内機の間で移動させられる熱の量が減ってしまいます。

そうすると室温のコントロールする能力が低くなり、運転効率が落ちてしまうのです。

また冷媒ガスが完全に無くなってしまうとエアコンは完全に稼働できなくなります。

室内機に付いているランプの点滅やリモコンのエラーコードにより故障状態を知ることになるのです。

冷媒ガスが減る理由

たまに「冷媒ガスは定期的に補てんするもの」と考えている方がいらっしゃいます。

はっきり申し上げるとこの考え方は間違いです。

冷媒ガスは自然に減っていくものではありません。経年劣化による故障や人為的ミスで減っていくのです。

冷媒ガスが減っていく要因例は次の通りです。

取り付け工事のミス

購入後の取り付け工事でミスが発生し、冷媒ガス漏れを起こすことがあります。工事の直後に判明することが多いですが中には1年以上も気づけないでいたケースもあるようです。

経年劣化による配管の腐食

古いエアコンによく起こります。経年劣化により配管が腐食し穴があいてしまうのです。そこから冷媒ガスが漏れ出ることになります。

配管のずれや変形

配管の接続部分がずれたり、変形しガス漏れを起こすケースです。引っ越しなどで室外機を無理やりに動かすことで引き起こされます。

冷媒ガスが漏れている場合の対策

自分で解決できる?

残念ですが基本的に冷媒ガスが漏れた場合は、専門知識を持ったプロに修理をお願いするしかありません。

専門知識のない方ができるのは冷媒ガス漏れの予防までと考えましょう。

経年劣化で起こる冷媒ガスの漏れは予防が難しいです。

しかしそれ以外の理由で起こる冷媒ガスの漏れは予防できる可能性があります。

一番に実践しやすい方法は「耐塩害仕様のエアコンを購入する」ことです。

サビなど強い部品やボルト、ネジを使用しているため、空気中の塩分による腐食を防げます。

またフィルターの清掃を行う際にフィンの部分を掃除機などで掃除する方法もあります。

しかし室内機の奥にある部品は、細かい部品が多く集まっているため、大変デリケートです。

無理に掃除すると冷媒管の接続部を傷めてしまいそこからガスが漏れてしまうケースもあります。

冷媒ガス漏れの本格的な予防や対処はプロに任せた方が確実で安全といえるでしょう。

プロに依頼しよう!

冷媒ガス漏れを修理する際にかかる費用はおよそ27,000~50,000円程度です。

設置場所や購入してからの年数などでさらに高額になるケースもあります。

補てんする冷媒ガス自体の値段が大体1kgにつき3,000~6,000円です。そこへ技術料の30,000~円が加わります。さらに業者によっては出張費がかかることもあるでしょう。

また四方弁という冷媒ガスの流れを切り替える部品が故障している場合は10万円を超えてしまうケースもあります。

「なかなかの金額だなぁ…」と思われるかもしれませんね。

エアコンに冷媒ガスを補てんする作業はかなり技術と精神力がいるのです。

基本的には以下のようにガスの補充を行います。

STEP
ガスの補てんに必要な器具をエアコンに接続

室外機に器具を繋ぎます

STEP
真空引きを行う

エアコンに残っている冷媒ガスを抜いていきます

STEP
気圧試験を行う
STEP
ガスを補てんする

機種によって定められている量の冷媒ガスを補てんする

STEP
バルブを閉める

この間に器具やガスの扱い方を間違えると引火・爆発などの事故を起こすことになります。

このように知識と経験が無いとできない作業なので修理にはお金がかかるのです。

故障の状況によってあまりに修理費がかかる場合はエアコンを買い替えることも視野に入れましょう。

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【原因③】室外機が放熱していない

室外機が不調をきたした場合も、エアコンの効きが悪くなります。

エアコンは室外機と室内機の2台で1セットです。室外機は屋外にあるので存在が薄くなりがちですが、非常に大事な役割を担っています。

エアコンを稼働させるのに室外機は欠かせない存在なのです。

このセクションでは室外機の不調に関して、解説をしていきましょう。

ここではわかりやすく冷房運転時の状態を例にして説明していきます。

室外機がきちんと働くために

エアコンにおける室外機の役割

エアコンの室外機と室内機はそれぞれ異なる役割を果たしています。

冷房運転時に室内機は室内から取り込んだ空気から熱を奪い冷たい空気にして送り出します。

この時に取り込んだ熱は冷媒ガスにより室外機に運ばれるのは先述の通りです。

この間に室外機は屋外の空気を吸い込み室内から運ばれてきた熱を屋外に放出しています。

室外機にはエアコンの心臓部である「圧縮機(コンプレッサー)」が設置されており、この圧縮機がポンプの役割を担うのです。

室内から取り込んだ熱を外へ放出する際には圧縮機が冷媒ガスを圧縮し、高温の液体に変化させています。

そして熱を屋外に逃がして冷たくなった冷媒ガスは、また室内機へと戻っていくのです。

こうすることでエアコンは熱の移動をいます。

室外機が正しく動作しなくなると熱交換がままならなくなるので効きが悪くなるのですね。

室外機が不調をきたす原因

エアコンの室外機は設置してある場所の温度が43℃を超えると稼働しなくなります。

熱で基板などが故障しないように安全装置が作動するからです。

エアコンの室外機を正しく稼働させるにはとにかく「室外機の熱を上げ過ぎない」ことを意識しましょう。

室外機の熱を上げないために意識すべきポイントは以下の通りです。

室外機のスペースは十分とれているか

室外機のスペースが十分にあいていないと、吹き出す温風で周囲の熱が上がり室外機の熱も上がってしまいます。

スムーズに熱を逃がせるように、前後左右に十分なスペースをとりましょう。

ファンの前が塞がっていないか

ファンの前が塞がっていると室外機が上手く温風を排出できずに再び吹き出した温風を吸い込むことになります。

結果、室外機が排出するはずの熱が、吸い込む空気の温度を上げてしまうのです。

直射日光に晒されていないか

当然ですが強い日差しなどで室外機が温められると、室外機の熱はどんどん上がります。

最悪の場合は上記の通り安全装置が作動し運転を停止することになるのです。

室外機が不調をきたしたらこれらのポイントに該当しないか確認してみましょう。

室外機が原因である場合の対策

自分でできる対処方法は?

室外機の熱対策を行う

前述した不調の原因となる要素を排除していきましょう。

室外機のスペースを確保する

室外機の周囲からものを退かしてスペースを作りましょう。

ファンに向かって右は40cm、左と背面は10cm、全面は20cmほどのスペースを確保します。そして室外機のうえには何も置いてはいけません。完全に開放しておきましょう。

ファンの前をあけておく

前面は20cmあけておけば吹き出す風を再び吸い込む確率は減ります。

しかし、完全に熱を排出させるためにはファンの前に物を置かないようにするのがおすすめです。

直射日光を防ぐ

直射日光を防ぐためにメーカーから売り出されている日よけをつけましょう。

メーカーによっては自作した日よけを使用した場合、保証の対象外になってしまいます。

なので極力はメーカーで別売りされている日よけを使用することがおすすめです。

エアコンのリセット

また室外機が既に不調をきたしている場合はエアコンのリセットも効果的です。

室外機が「動いていない!」と故障したのかと焦ってしまいますよね。

しかし、エアコンの室外機は故障していないに動かなくなることがままあるのです。

なので故障かただの不調なのかを確かめる必要があります。

こんな時は1度、エアコンの電源を落とし、リセットしてみましょう。(※ 業務用エアコンは見た目以上に構造が複雑なので専門知識のない方は決してリセットを行わないでください。感電のリスクがあります。)

一般的に家庭用エアコンは室外機にリセットボタンが付いていません。

なので室外機へ電源を供給している室内機のコンセントを抜き差しすることでリセットします。

室内機のコンセントを抜いて、2~5分ほど経ってから再びコンセントを差し込みましょう。

コンセントの抜き差しが難しいのであればブレーカーを入り切りでリセットができます。

リセットした後スイッチを入れ、ほどなくして室外機が動き出したらリセット成功です。

それでも解決しない場合

上記の方法を試してみても効果が無い場合は専門業者に清掃や修理をお願いしましょう。

室外機の清掃をプロに依頼するとおおよそですが3,000~6,000円程度です。相場では4,000円程度であると認識しておきましょう。

また修理の場合は故障の原因にもよりますが9,000~12万円かかります。

センサーが故障している場合は比較的に安価で修理が可能です。具体的な修理費用は9,000~18,000円ほどになります。

しかし冷凍サイクル修理などはかなり高額になり、10万円以上かかるケースも珍しくありません。

このような場合は無理に修理をするより新たな機種に買い替えた方が支出が抑えられるでしょう。古い機種を修理して使い続けるよりコストパフォーマンスも高くなりますよ。

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【原因④】エアコンのスペックが部屋に見合っていない

上記に当てはまらないのにエアコンが効かない場合、意外と多いのがこの「エアコンのスペックが高すぎる/低すぎる」という問題です。

「エアコンのスペックが部屋と合わないと違和感があるのでは?」と思われる方が多いでしょう。

しかし意外と気づきにくい問題だったりします。

このセクションではエアコンのスペックが合わなくなりやすい状況や条件、さらには部屋に合うスペックのエアコンを選ぶための知識をお伝えします。

エアコンのスペックについて

エアコンのスペックとは、室温を上げたり下げたりするパワーのことを指します。

実は部屋の大きさによって取り付けるエアコンのスペックの目安は予め決められているのです。

スペックは「kw(キロワット)」という単位で表します。「馬力」や「畳数」でも表記が可能です。

ここでは一番わかりやすい「畳数」を使って解説を行っていきます。

スペック不足がよく起こるシーン

特に引っ越したりリフォームした後にスペック不足が起こりやすいです。

リフォームをして部屋の間取りが大きく変わることで畳数が変わっているにもかかわらず同じエアコンを使ってしまうとスペック不足を起こします。

単純に引っ越し先で以前より広い部屋に今まで使っていたエアコンを取り付けてしまいスペック不足となるケースも多いです。

要するに、エアコンを他の部屋に移した後や建物が変わった後にスペック不足は起こりやすいのですね。

上記に該当する場合は「エアコンのスペックは十分か?」と検証してみましょう。

オーバースペックである場合

「スペックが不足するのがいけないのなら、スペックが高めのエアコンをとりあえず買おう!」

こんなふうに思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ですがエアコンはオーバースペックでも問題を起こします。

お部屋の広さと比べて高いスペックのエアコンを取り付けると消費電力が大きくなってしまうのです。

無駄に電力を消費してしまい、電気代が上がってしまいます。

オーバースペックもスペック不足と同じような条件や状況下で起こりやすいです。

部屋が暑すぎる、または寒すぎる場合はエアコンの取扱説明書を確認しスペックを確認してください。

エアコンのスペックが部屋に見合っていない場合の対策

エアコンがスペック不足である場合は、室内の広さに合わせたスペックのエアコンへの買い替えをおすすめします。

もしくは間取りを変えて、部屋の広さをエアコンのスペックに合わせて変更するのも良いでしょう。

別の小さい部屋にスペック不足のエアコンを移すのもありです。

エアコンがオーバースペックである場合も、同じように対処していきましょう。

またよく部屋に対して求められるスペックよりも低いスペックのエアコンを設定温度を低くして使っている方がいらっしゃいます。

しかし、この方法では電気代もかかるうえにエアコンの故障にもつながるので即座にやめた方が良いです。

出費が気になるかもしれませんが、新しいエアコンに買い替えた方が電気代が安くなり長い目で見るとお得なケースもありますよ。

必要なエアコンのスペック

エアコンを新たに買い替える際、部屋に合うエアコンはどう選定すればいいのでしょうか?

これはケースにもよりますが家電量販店で購入する際は提示されている「推奨する畳数」を参考にすると良いですよ。

例えば推奨される畳数が「16~20畳」の場合は建物が木造であれば16畳、鉄筋コンクリート造であれば20畳のお部屋に取り付けられます。

注目して頂きたいのが「16~20」という数字の読み取り方です。

「16~20」と書かれると「16~20畳の広さの部屋に対応している」と思いがちですよね。

しかし正しい見方は先述した通り「木造であれば16畳、鉄筋コンクリート造であれば20畳」です。

かなり重要なポイントなので間違えないようにしましょう。

ちなみに地域にもよりますが、寒い地域に取り付けるのであれば「暖房運転時の畳数」を目安に、暑い地域に取り付けるのであれば「冷房運転時の畳数」を目安に選ぶのがおすすめです。

環境によって変わるスペックの目安

必要になるエアコンのスペックは建物の構造によっても変わってきます。

まず先述の通り、木造の場合と鉄筋コンクリート造の場合では必要になるスペックがかなり変わってきます。通常は木造の建物の方が空気が逃げる為エアコンの効きが悪くなりがちです。

戸建てなのかビルやマンションなのかも必要なスペックに多少の差が出ます。

さらには部屋の平面的な大きさだけでなく、天井の高さなども問題になるでしょう。

吹き抜けであったり、ロフトなどがあり天井が広い場合では実際の畳数より高いスペックのエアコンの取り付けが必要になります。

以上のような環境でエアコンを使用したいのであれば、実際の部屋の畳数より+2~4畳分くらいのスペックをもつエアコンがおすすめです。

まとめ

エアコンは現代において快適に過ごすための必需品となりました。

しかしそんなエアコンを使いこなすには、正しい使い方をする必要があるのです。

さらに長く同じエアコンを使い続けるには定期的なお手入れも必要になります。

また、トラブルが起こった際に正しく対処できるだけの知識と技術も必要です。

本文でも述べた通りエアコンは精密機械なので、修理や設置には専門的な知識と技術、さらには経験をも要します。
専門の業者でないと分からないことの方が多くて当然なのです。

エアコンでわからないことがあったら積極的にメーカーや専門業者に相談しましょう。

コタニエアコンは業務用エアコンを扱う空調設備のプロ集団です。業務用エアコンに疑問や不満をお持ちの方は、ぜひ弊社までお気軽にご相談ください。

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